初心者のための原付スクーター改造ナビ

ハイギアへの交換マニュアル

 

ギア交換

ハイギア交換 評価
改造時期順序 必ずボアアップ後の車両に
作業難易度 リアタイヤを外す必要あり
パーツ価格 高い(8000前後〜)
交換効果 加速力低下・最高速増加
作業時間 2時間前後

 ハイギアキット、スーパーハイギア・・・
 名前からしていかにも速くなりそうなパーツですが、50ccトゥデイには絶対に組み込まないでください。4ストDioや他の車両も同じです。50ccに組み込むということは、1速で発進していたものを6速で走り出すようなものです。ボアアップをしてパワーが増した車両に組み付けるものだと思ってください。

 以前、バイク屋さんによる交換を推奨していたのですが、パーツ交換手順の情報サイトということで、自分で一度組みつけてあったハイギアを外して、写真を撮りつつ組みなおしてみました。

 多くの方への参考となればうれしく思います。

準備物 ★・・必須品 ☆・・あった方がいい物
 ★ ハイギアキット
 ★ ラチェットレンチセット
 ★ クラッチホルダー(プーリーホルダー)
 ★ ギアオイル(G1オイル)
 ★ オイル注油用のオイラー(油差し)
 ☆ パーツクリーナー
 ☆ 予備のベアリング
 ☆ ハンマー・かなづち等
 ☆ 雑巾・ウエス
 ☆ マフラーガスケット


作業工程 1
クラッチを外す

実はクラッチ部分の軸のシャフト部分が「ハイギア」や「スーパーハイギア」に交換する部分のドライブシャフト。取り外し方法はドライブベルト交換ページを参考にしてください。
作業手順
@ クラッチアウターのナットを外し、アウター、クラッチを取り外す。

注意事項・特記事項
★ ベルト交換ページ参照。


作業工程 2
マフラーを外す

ハイギアを入れるギアボックスはリアタイヤの向こう側にある。リヤタイヤとマフラーを外さなくてはならない。まずはマフラーを外す。取り外し方はマフラー交換ページを参考にしてください。
作業手順
@ マフラーを外す。

注意事項・特記事項
★ マフラー交換ページ参照。


作業工程 3
タイヤを外す

写真を撮り忘れてしまいました。24ミリソケットのある程度大きなレンチと人手が必要。ブレーキをかけ、誰かに体重をかけて押さえてもらい、頑張ってください。

タイヤのナット(アクスルナット)を外すとタイヤを外すことができます。ちなみに付ける時の締め付けトルクは181 N・m(12kgf・m)
リアブレーキパット

リアタイヤを外すと現れるブレーキパット。
パットを交換する時はここを取り替えるんですね。
分解するといろいろ勉強になります。

車体右側、リアタイヤを外すとこうなります。

作業手順
@ リアタイヤを外す。

注意事項・特記事項
★ ソケットサイズが合ったとしても、大きなレンチがなければアクスルナットは外れないと思います。ブレーキをかけて二人でチカラを合わせて一瞬だけ「うりゃ!」とチカラを加える要領でナットを外しましょう。ブレーキは油圧ではなくワイヤーなので、馬鹿ジカラで握るとワイヤーが切れます。気をつけましょう。


作業工程 4
アジャストナットを外し、ブレーキケーブルをジョイントピンから取り外す

写真がいい加減^^ですが、このあたりのものを外します。
バネ・ボルト類の状態を少しでも覚えてから外しましょう。

車体後方左側、リアタイヤ付近の場所です。
作業手順
@ アジャストナット・ジョイントピン・リターンスプリングを外し、ブレーキケーブルを引き抜いた状態にしておきます。

注意事項・特記事項
★ ワイヤーを引き抜く際に他にも外すボルトがありますので、必要に応じて緩めたり、邪魔と感じたドレンチューブなどを避ける処置をしてください。


作業工程 5
Lクランクケース内の円状に並んだ7個のボルトを外す

写真撮り忘れなので、それに近い写真を使っています。よくわからない方は、これ以降の裏側の位置にあたるトランスミッションケースの写真を参考にして判断してください。

目的は裏側のトランスミッションケースを外すために、こちら側から止めてあるボルトを外すことです。 写真の場所は、車体左側、クラッチを外したLクランクケース内、クラッチ側のシャフト(=ドライブシャフト)。
作業手順
@ 円状に配置されている7つのボルトを外す。

注意事項・特記事項
★ ここを外すと裏側にあるファイナルギアの入っているトランスミッションケースが外れます。ケース内はギアオイルで満たされているので、受け皿やウエスを用意しておきましょう。エンジンオイルのようにギアオイルを抜くための穴やボルトは無なかったように思えます。


作業工程 6
トランスミッションケースが外れ、ファイナルリダクションが分解される

車体後方右側、リアタイヤの向こう側にあたる場所。
外されたケース内にはフリーに動く歯車が収まっているので、バラバラに落とさないように静かに外しましょう。
車体側のギアボックス内の様子

ノックピンやガスケットがあると思うので、覚えておきましょう。
外れる側のギアボックス

このように外れるため、ブレーキケーブルを外す必要があったんですね。
作業手順
@ 被さっていたケース部分を手で動かしてみるとケースが外れる。

注意事項・特記事項
★ ケースが外れない場合は逆側から、はみ出ているケース部分を軽く叩いてあげると外すことができる。


作業工程 7
ハンマーですこん!

経験の無かった私が、やってみてはじめて意味のわかった部分。

ケースが開いた時、ドライブシャフトが車体に刺さったまま車体側の穴(この穴のパーツをベアリングと言います。)に残ります。

そんな時には『ハンマーですこん!』と抜いてあげるのですね!な〜るほど!最初に情報を残した方に深く感謝ですね! 車体左側のクラッチ部分からシャフトのアタマを叩き、右側から抜きます。
シャフトが抜ける

組み付け説明書によるとこの工程で必要だったのは「ケースプーラー」という特殊専門工具だったようです。

作業手順
@ ドライブシャフトを、ハンマー等で抜きます。

注意事項・特記事項
★ 車体側にベアリングが残った場合、そのまま交換をするハイギア用のシャフトを差し込むことになります。


作業工程 8
ハイギア化交換手順 1

1 バラバラ状態
ハイギア化交換手順 2

2 抜けた部分に相当するドライブシャフト。
  これを社外品であるハイギアの物に交換する。
ハイギア化交換手順 3

3 ハイギア用カウンターギア(左下の円形歯車)をノーマルと入れ替え、手に持っている小さなノーマルカウンターシャフトをはめる。
ハイギア化交換手順 4

4 最後にノーマルのファイナルギアシャフトを差し込む。
作業手順
@ 写真の解説を参考に各パーツを交換、ハイギア化する。


作業工程 9
ケースを戻す

ガスケットをきれいにはがし、ベアリングが外れていれば新品に交換する。または、ノーマルシャフトについていた物を叩き落とし、再利用することも可能。

ケースを戻す時に新しいガスケットや、ノックピンをはめたりするので、忘れずに組み付けましょう。
ケースを戻す

このままの状態でシャフトを差し込みつつ、本体側に合わせる。ノックピン、ガスケットを忘れずに!
作業手順
@ 合わせ面の油分を拭き、ガスケットとノックピンを所定の位置に入れる。
A 歯車やシャフトを押さえながら、ケースを合わせながら取り付ける。

注意事項・特記事項
★ ベアリングが外れた場合、新品または外した物をはめこむのですが、直接ハンマーで叩き入れるとベアリングが破損するおそれがあります。木の板や棒を当てて、ワンクッション置くようにして打ち入れましょう。


作業工程 10
Lクランクケース内の円状に並んだ7個のボルトを締める

そうです、こうなってクラッチにつながっていたんですね。トランスミッションケースをボルトで固定しましょう。

写真の場所は、車体左側、Lクランクケース内に突き出たドライブシャフト。
作業手順
@ 円状に配置されている7つのボルトを締め、トランスミッションケースを固定する。


作業工程 11
ギアオイルとしてG1オイル(10w-30)を注油する

再び使いまわしのいい加減写真ですが^^、『OIL 0.12L』と打刻された部分のすぐ下のボルトを外し、あふれるまでオイラー(ボトルにスポイトのようなノズルのある容器)などでオイルを注油する。

車体後方左側、リアタイヤ付近の場所です。
作業手順
@ ギアオイルを注油する。

注意事項・特記事項
★ オイルを注油するために外すボルトをオイルチェックボルトと言います。「ここまでのラインまでオイルが入っているかどうか」のチェックをするためのもの。つまり、裏を返すと「ここまでオイルを入れる(あふれるまで)」ということですね。

※ ギアオイルについて
 組み付け後、オイラー等で注入します。サービスマニュアルや取扱説明書ではギアオイル=ホンダG1オイル(10w-30)と記載されています。注入を忘れずに!!



作業完了
全ての工程を逆に戻り、ハイギア化の完了

とても手抜きですが、あとは全工程を逆に辿って、車体を組み上げていってください。
作業手順
@ ブレーキ関連を戻す。
A リアタイヤを戻す。
B マフラーを付ける。
C クラッチを戻す。


ンプレッション・フィーリング
 初期のトゥデイのクチコミ改造情報では「ハンマーでスコンと抜けます。」と書いてあったのですが、全くの初心者&素人には、ハイギアがどこにあるか、そういうレベルですでにわかりませんでした。

 私もハイギアをバイク屋さんに入れてもらって乗っていたのですが、その後も場所すら知らなかったのが実情です。でも、普通はそれが当たり前なんですよね。そんな人のために、できるだけ初心者目線でサイトを作っています。かつての自分向けです。

 ボアアップと共に組んであるので、初の94ccTODAY走行は始めからスーパーハイギア仕様となりました。そのため、比較ができません。導入を考えている方は「ボアアップ→ファイナルギア交換」との段階を踏んだ方の経験談を参考にしてください。

 最高速トライアルの前に、しっかりと自分なりの慣らし運転をしてパーツ同士を馴染ませることをおすすめします。


キタコ ハイギアーKIT

← N3.600→H2.833
 ノーマルより第1減速比27%UP。ミッションケースガスケット付属。

 タケガワのスーパーハイギアより減速比は抑えられ、ミドルユーザーにはこちらの方が乗りやすい。

タケガワ ハイギアキット

← トゥデイ・Dio用のハイギアキットです。Sステージボアアップキット装着などでパワーアップした車両に最適です。ノーマルに比べ127%アップします。
タケガワ スーパーハイギアキット

← トゥデイ・Dio用のスーパーハイギアキットです。Sステージボアアップキット装着などでパワーアップした車両に最適です。ノーマルに比べ154%アップします。

タケガワ ハイギア&ハイスピードプーリーキット

← トゥデイ・Dio用のハイギアキットとハイスピードプーリーがセットになっています。
タケガワ スーパーハイギア&ハイスピードプーリーキット

← トゥデイ・Dio用のスーパーハイギアとハイスピードプーリーがセットになっています。

 今買うのも一年後に買うのも値段は変わりません。
 排気量が大きくなってナンバーも上位ナンバーとなったのに、最高速度が原付と変わらなければ悲しいですよね。
 早めに取り付けて乗りやすいバイクとじっくりお付き合いをしませんか?
 他車種スクーターパーツもこちらで見つけることができます。


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★4スト原付豆知識事典★

ハイギア

 プーリーのような無段階ギアではない、タイヤを回す歯車状の固定パーツ。

 ファイナルリダクションと呼ばれる速度構成部分内部のパーツを入れ替えることによってハイギア化することができます。

 歯車の付いたクラッチと連動する「ドライブシャフト」と、タイヤを貫いているファイナルギアシャフトに動力を伝えるための「カウンターギア」を交換することによって低速から中高速仕様へと変更することができます。

『トランスミッションケース』
 ギアが入っている部分の正式名称。ミッションケース・ミッションボックス・ギアボックスなどと呼ばれることもある。

『必ずボアアップ後に』
 非力なエンジンのままTOPギア発車するようなマシンにしてしまうと、まともに走らななくなるようです。気をつけましょう。

 「ボアアップせずに入れてはいけない」ということであって、「ボアアップしたら入れなくてはならない」ということではありません。

加速力低下』
 一段階上のハイギアになるということは、高いギアからの発進となるということ。加速力が低下するというのはそういうメカニズムによるものでしょう。

特殊工具必要
 ケースプーラーやベアリングプーラーが必要な場合があるとのことです。

減速比
 すみません。よくわかりません。



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