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| プーリー交換 |
評価 |
| 改造時期順序 |
最初にするべき改造 |
| 作業難易度 |
慣れると簡単 |
| パーツ価格 |
安い(3000前後〜) |
| 交換効果 |
加速・最高速共に絶大 |
| 作業時間 |
10〜20分 |
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プーリー(pulley)の語訳は『滑車』です。
スクーターの変速はこのパーツが行っており、このパーツを入れ替えたり、加工したり、セッティングをするだけで最高速が10キロ以上も伸びることがあり、ベルト式無段階変速機構を持つスクーターにとっては極めて重要なパーツであると言えます。
プーリー内部で重要な役割を果たすウエイトローラーのセッティングは0.5グラムレベルで走行特性が変わってきたりしますので、単にパーツを換えるのではなく、どこがどう動いて変速しているかの大まかなメカニズムはなんとなくでもつかんでおいた方がいいと思います。理論や解説はスクーターの変速メカニズムのページをご参照ください。こちらでは取り付けのやり方を解説します。
取り付けやセッティングに関しては難しくありませんので、初心者でも自分で行ってみるといいと思います。ウエイトローラーについてはウエイトローラーセッティングマニュアルページをご参照ください。
この部分(軸=クランクシャフト)がイカれてしまうと、たとえピストンが元気に動いていても、エンジンを新しく乗せ換えなければ走行できないバイクになります。プーリーいじりは簡単ですが、それだけの重要な部分ですので、くれぐれもご注意を。
準備物 ★・・必須品 ☆・・あった方がいい物
★ 社外プーリーセット(プーリー・ランププレート・スライドピース)
★ ウエイトローラー×6個
★ ラチェットレンチセット
★ プーリーホルダー
☆ パーツクリーナー
☆ プーリー用グリス
☆ 雑巾・ウエス
作業工程 1
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車体の左後方にあるLクランクケースカバー
キックレバーの付いた金属製のカバーは『Lクランクケース』という。このカバーを外すと中にはプーリーとクラッチがある。
まずは6箇所あるボルトを8ミリレンチを使って外そう。 |
作業手順
@ Lクランクケースに6本あるボルトを8ミリレンチで外す。
A Lクランクケースカバーを外す。ケースカバーに傷が付かないように雑巾等の上に置く。
注意事項・特記事項
★ 左側に見えるゴム製のパイプはケースカバーに付いている。締め付けているボルトを回せば外れるが、傷をつけなければそのままでも構わないでしょう。
なお、ケースカバーにはゴム製のシールラバーが噛み合わせてあります。
作業工程 2
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プーリーホルダーでプーリードライブフェイスを固定
左側の円盤が『ドライブプーリーフェイス』、右側はクラッチなどが収まっているクラッチアウター。『ドライブプーリーフェイス』のギザギザ部分にプーリーホルダーを噛ませ、ドライブフェイスがグルグルと回らないように固定する必要がある。 |
作業手順
@ ドライブフェイスにホルダーの突起ネジを噛ませ、ホルダーのボルトを少し締めて固定する。
注意事項・特記事項
★ 目的はドライブフェイスを留めている『プーリーフェイスナット』を外す。それは反時計回りに回すので、固定しているプーリーホルダーの柄の部分はドライブフェイスの左下側の地面や右側のクラッチアウターに接地するようにする(写真は撮影のために右側)と、ドライブフェイスが動かずにナットを外しやすい。
作業工程 3
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ドライブプーリーフェイスを外す
フェイスを外す時は、固定しているユニバーサルホルダーは左側の地面に接地するとよい。
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作業手順
@ ドライブフェイスの中心にあるナットをラチェットレンチで回し、外す。
注意事項・特記事項
★ ナットは接着液のようなものを使っているらしく、一番最初に外す時はとても硬いが、交換が終わって締め付ける時はバカ力で締めると最悪、エンジン全部を取り替えなくてはならなくなるので要注意!(締め付けトルクは59Nm(6kgfm))
作業工程 4
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ドライブフェイスを外すとプーリーがあらわれる
『ドライブフェイスボス』(プーリーボス)と呼ばれる軸に『ドライブベルト』(プーリーベルト)が掛かっている。奥にあるのが取り替えたり、ウエイトローラーのセッティングをする『ムーバブルドライブフェイス』(プーリー)。 |
作業手順
@ ナットが取れたら、ワッシャーと内側がギザギザしているラチェットプレートを外し、ドライブフェイスを外す。
A プーリーボスとクラッチに掛かっているプーリーベルトの中央あたりを輪っかをつぶす様に握っておくと、外れやすいようにベルトを緩めることができる。
注意事項・特記事項
★ ドライブフェイスの表面を傷つけないように、地面に直接置かないようにしよう。
★ ベルト部分を握り、緩めておくと付け外しの作業が簡単。
作業工程 5
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プーリー内にはウエイトローラーが入っている
メーカーによって、または人によってまちまちだが、ウエイトローラーの転がる面には少しだけグリスを塗っておこう。
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セットされた状態のプーリー
純正ウエイトローラーは白色だが、写真はデイトナ製ウエイトローラー。ランププレートの3ヶ所にスライドピースをはめ、蓋をするようにセット。詳しくはウエイトローラーセッティングマニュアルへ。
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作業手順
ウエイトローラーの調整や洗浄を行う時
@ プーリーを車体からプーリーボスごと引き抜き、内側のランププレートを開ける。
A ウエイトローラーを取り出し、プーリーはパーツクリーナーで洗浄・脱脂する。
B ウエイトローラーにグリスを塗り、ローラーをセットする。
C プーリーの内側にグリスを塗り、スライドピースをはめたランププレートをはめ込み、プーリーボスをツルツルした面方向から差し込む。
社外製プーリーへ交換する時
@ ウエイトローラーの転がる面に少しだけグリスを塗り、ローラーの方向を間違わないように社外製プーリーにセットする
B ランププレートにスライドピースをはめ込み、プーリーにかぶせる。
C プーリーの内側にグリスを塗り、プーリーボスをツルツルした面方向から差し込む。
注意事項・特記事項
★ ウエイトローラーは入れる方向がありますので、ウエイトローラーセッティングマニュアルページで確認してください。
★ グリスはお好みで。ただし、プーリーの内側・プーリーボスの内側には必ず塗ってください。
作業工程 6
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プーリーを元に戻す
プーリーボスを差し込んだプーリーを本体に戻し、ドライブベルトを引っ掛ける。 |
作業手順
@ ウエイトローラーが落ちないように裏側のランププレートを押さえながらクランクシャフトに差し込む
A ドライブベルトをシャフトに引っ掛ける
注意事項・特記事項
★ ドライブベルトがきつくて巻きつかない時は、引っ張った状態でクラッチの近くを握るように絞ってみましょう。ベルトが食い込んで余裕ができます。シャフトに載った時点できつければ、クラッチを手で回してベルトを送るようにするとうまくいきます。
★ この作業の時に、ベルトやプーリーの表面に油が付かないように、グリスを触った手をパーツクリーナーを吹き付けて脱脂洗浄しておきましょう。
作業工程 7
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ドライブフェイスを付けた状態
・ギザギザのラチェットプレートをはめる時
・ドライブフェイスを固定する時
・プーリーフェイスナットを固定する時
それぞれにとても重要な注意がある。 |
作業手順
@ ドライブベルトを挟むようにドライブフェイスをシャフトに差し込み、ユニバーサルホルダーで軽く固定しておく。
A ラチェットプレートをシャフトのギザギザに合うようにはめ、ワッシャーとネットで仮止めする。
B ラチェットプレートが確実にはまっているかを確認しながらレンチでナットを少しずつ締めていく。
C 途中まで締め付けたら、プーリーホルダーの突起がLクランクケースに干渉していないか確認をし、必要があれば固定をし直す。
D フェイスナットを締め付ける。
注意事項・特記事項
★ よく確認をせずにナットを締め付けると、ラチェットプレートのギザギザがクランクシャフトの山(スプライン)を潰すことがあります。そうなると、プーリーは固定できず、取り外すこともできなくなり、エンジン自体が新品であっても、走行も修理もできなくなります。
★ ドライブフェイスを固定しているプーリーホルダーのツメがクランクケースの壁に干渉したまま組み付けると、ドライブフェイスを歪めてしまう恐れがあります。たとえ少しでもスピードに多大な影響を与える部分ですので、面倒でも確認しながら締め付けてください。
作業完了
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カバーを元に戻して作業完了
ボルトを締める時はトルク(ちから)に注意!
そんなに締め上げる必要はありません。 |
作業手順
@ ゴム製のシールラバーを噛ませながらカバーを元に戻し、ボルトで留める。
注意事項・特記事項
★ ボルトはカバーを留めている物。締め上げる必要はありません。ちゃんと留まっていればいいのです。私はそれがわからずにできるだけ目一杯締め付けをしたところ、ボルトが折れてしまいました。幸いにもネジ穴に割箸を入れてクルクル逆に回し続けたところ、無事に出てきてくれましたが、中にとどまるとどうしようもありません。全ての作業に言える事です。気をつけましょう。
キタコのハイスピードプーリーは、非力なトゥデイの加速力を大幅に上げてくれました。ミッション車のようにギアチェンジをしないスクーターにとって、このプーリーというパーツは走行速度に劇的な変化を与えます。しかし、心臓であるエンジンと直結するクランクシャフトに続く部分なので、作業は確実におこなった方がよいでしょう。
加速力=登板力が上がります。最高速度も5〜10キロ以上上がるので、ノーマルトゥデイの最初の改造は、まずここからと言えるでしょう。
プーリーの微妙な形状も影響を与えていますが、このパーツは中に入れるウエイトローラーの重さにより、変速(=速度)の特性が変わりまので、スクーターの変速メカニズムとウエイトローラーセッティングマニュアルを参考にしてベストなセッティングを探してみてください。さらに性能を引き出したい方はプーリー加工ページをご参考に。
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NRマジック
ツーカイVFCプーリーKIT 
← 他社製品の約3倍の長寿命を誇るNRマジックのフッ素コーティングプーリー。高速ドライベアリングの採用により、抵抗となるグリスアップを不要とし純正プーリーボスを使用しても全く問題の無い高精度・高性能な一品。
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タケガワ
ハイスピード プーリー キット 
← スライドピースも改良され、価格は社外プーリーで一番安く、ハイコストパフォーマンスを誇る。キタコに較べると肉薄なので、加工予定のないライトユーザーはこちらがお得。
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デイトナ
シザーズホルダー 
← フライホイール/フロントスプロケット等を脱着する際の空回り防止用特殊工具。ピン間隔調節幅45〜145mm/ピン径はφ5.5とφ11の2種類。ほとんどの車種に適合。トゥデイ・ディオのプーリーはこれで外せる。
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今買うのも一年後に買うのも値段は変わりません。
早めに取り付けて乗りやすいバイクとじっくりお付き合いをしませんか?
他車種スクーターパーツも こちらで見つけることができます。
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★4スト原付豆知識事典★
『ハイスピードプーリー』
半円状の金属滑車で純正ノーマルプーリーと直径や傾斜角の違いなどにより変速の特性の向上を作り出している。
作業のポイントをしっかり学んでベストなセッティングを出せるようになりましょう。
『加工』
ノーマルプーリーやハイスピードプーリーを削ることによって、潜在能力を引き出すことができると思います。方法はプーリー加工をご覧ください。
『セッティング』
内部のウエイトローラーの選択によって加速や最高速に違いが生じます。WRセッティングマニュアルでそのポイントを抑えておきましょう。
『ウエイトローラー』
6個セットでプーリー内に設置するローラー。遠心力により、ローラーが動く力を利用し、変速を行っています。スクーターの変速メカニズムもご参考に。
『ランププレート』
ウエイトローラーを納めたプーリーにかぶせる内側の蓋のようなパーツで、スライドピースをはめ込み蓋をするように車体にセットします。
実際には遠心力で壁に沿って広がるウエイトローラーからの力をランププレートでおさえてプーリーをドライブベルト側に押し出している部分。
『スライドピース』
プーリーとランププレートはウエイトローラーの移動によりスライドします。その接点部分のガイドにあたるプラスチック製のパーツで3個組み込む物。
『プーリーホルダー』
プーリーはぐるぐると回るパーツなので、取り外す時にはプーリーを固定してボルトを回さないと外すことができない。
トゥデイのプーリードライブフェイスは外周がギザギザの形状なので、これではさむように固定するような使い方をします。ユニバーサルホルダーやシザーズホルダーなどのタイプが使用できる。
ちなみに、ドライブベルトを交換するためのクラッチ外しもこれでできます。
『パーツクリーナー』
油分をなくし、汚れを落とすスプレー。ドライブベルトとプーリーの接点は滑らないように油を落とさなければなりません。指紋なども人間の指からの脂なので、脱脂しておきましょう。
『Lクランクケースカバー』
Lは左側「レフト」の意。単にクランクケースという場合はエンジンのピストンなどの下(根元)部分の名称。
『バイク研究ひとやすみ』
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