初心者のための原付スクーター改造ナビ

スクーターの変速メカニズム

 

クーターの変速メカニズム

無段変速装置(Vマチック

パーツを取り替える前に、少しだけその仕組み(メカニズム)を勉強してみましょう。

 スクーターの変速をおこなっている重要なパーツです。
どこがどう変わることによってスクーターが動くのかを理解して、効果的なパーツ交換をしていきましょう。


変速を行うパーツ
ムーバブルドライブフェイス

通称プーリー(日訳:滑車)と呼ばれるパーツ。ムーバブルドライブ・・・つまり、こちらのパーツが可動するということ。
ドライブプーリーフェイス

写真の裏側の面は羽根のような構造となっており、ドライブフェイスと略されることも多い。TODAYやDIOは周囲がギザギザな歯車状のドライブフェイス。
ドライブベルト

上の2つの滑車の間にはさまれ、間がせばまるに従い、ベルトがプーリーの外周に広がっていく。それにより、少ないエンジンの回転数でタイヤを多く回す。
ムーバブルドライブフェイス(プーリー)とランププレート

一番上の写真のプーリーの内側面と、それを押さえるカバーにあたるランププレート。プレートにある黒い3つのパーツはスライドピースと呼ばれ、金属同士が接触し、摩擦し合わないように耐久性のあるものを取り付けなければならない。
ドライブフェイスボス・ラチェットプレート・ワッシャー

ドライブフェイスボスはプーリーボスと略されて呼ばれ、滑車状のプリーの内側に差し込まれる。プーリー、ベルト、ドライブフェイス、ラチェットプレート(写真左下)、ワッシャー(同右下)、そして、写真にはないが、六角ナットで固定される。
ベルト式無段変速機

円形の2つの円盤状の滑車(プーリー)がベルトを挟むような形で向き合い、回転によってベルトを送り、タイヤに伝えます。


プーリーウエイトローラー
プーリー内には6個ローラー入る

重量によって変速特性が変わるウエイトローラー。写真のように加速前はローラーの位置は中心部に寄っている。
装着時にはランププレートかぶさる

アクセルを開けるとエンジンの力がプーリーを回転させる。回転の遠心力でローラーが外側に移動し、ランププレートを押す形でプーリー自体がスライドする。親指のあたりにある黒いプラスチックが「スライドピース」。

(※ ピンボケなので拡大写真なしです)
解説
 プーリーに仕込まれたウエイトローラーが遠心力で外側に移動し、プーリーが押し出される。それが、前項の2つの滑車間の隙間をせばめ、ベルトの外径を変化させています。


低速走行時のプーリー
発進加速低速時のプーリー

プーリー内のウエイトローラーはプーリーを押し出していないので、2つの滑車の間は大きく開いており、ベルトは円の中心近くに小さく巻きついている。

なぜ低速

プーリーの一番内側で動力が伝わっている。プーリーがたくさん回ってようやくタイヤがぐるっと一周する。(=ローギア状態)
解説
 ベルトがプーリーの中心付近にあり、たくさん回っても、タイヤはゆっくりとしか回りません。発進には走行中より大きな力がいるので、この状態は加速・低速の時の状態に適した状態。いわゆるローギアみたいな感じ。


高速走行時のプーリー
高速走行中のプーリー

プーリーの回転力が強くなるにつれ、ウエイトローラーが遠心力によりランププレートを押し、プーリーがベルト側に移動していく。2つの滑車間の隙間はどんどん狭くなる。
最高速走行状態

プーリーがベルトを押し上げ、最大直径まで広がっている。ベルトが少し回っただけでタイヤもたくさん回る。(=ハイギア状態)
解説
 2つの滑車の隙間がせまくなり、ベルトが円の外側を這うようになります。円の最外周がこのプーリーの最大のハイギア状態です。
 このプーリーでさらにスピードを出すなら、エンジンの回転数(プーリーの回転数)を上げるか、タイヤの直径を大きくするか、カウンターギア(ドライブシャフト)の歯数を替えるか・・・理論的にはそういうことになります。


メージは大事。
 以上が、ほとんどのスクーターに使われている変速システムです。一度頭の中でイメージを作り上げてみてください。これが理解できると、その後のウエイトローラーのセッティングも感覚がつかみやすくなると思います。スクーターに乗っている時も、変速の過程を身体で感じることができると思います。

 この理論に触れたところで、ウエイトローラーセッティングマニュアルを参考に、自分に快適なスクーターを手に入れてください。

ケブラードライブベルト

← 心線にスーパーアラミド繊維「ケブラー」を100%使用した、トゥデイやDioの強化ドライブベルト。


 他車種のハイスピードプーリー・ドライブベルトも探してみましょう。


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★4スト原付豆知識事典★

無段階変速
 マニュアル・ミッションバイクのように「ガチャ」と変わる歯車ギアではなく、円周の大きさをそのままギアとしたもの。作った人の発想がスゴイと思いませんか?

ムーバブルドライブフェイス
 TODAYのサービスマニュアルによる正式名称。動く方のパーツで、通常、「プーリーを換える」というと、この部分を社外プーリーと入れ替えることになります。

ドライブプーリーフェイス
 同じくサービスマニュアルの正式名称。押し付けられたベルトを受ける壁となる部分です。

ドライブベルト
 サービスマニュアル記載の正式名称。社外パーツではプーリーベルトや、強化ベルト、Vベルトと呼ばれていることも多いです。


ウエイトローラー
 6個セットでプーリー内に設置するローラー。遠心力で、ローラーが動く力を利用して、変速を行っています。詳しくはスクーターの変速メカニズムに解説文があります。

ランププレート
 ウエイトローラーを納めたプーリーにかぶせる内側の蓋のようなパーツで、スライドピースをはめ込み蓋をするように車体にセットします。

 実際には遠心力で壁に沿って広がるウエイトローラーからの力をランププレートでおさえてプーリーをドライブベルト側に押し出す仕事をしています。

スライドピース
 プーリーとランププレートはウエイトローラーの移動によりスライドします。その接点部分のガイドにあたるプラスチック製のパーツで3個組み込むようになっています。


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