4ストスクーターの改造を考える順番 2/2

原付+ビッグスクーターカスタム改造ナビ

 

原付スクーターやビッグスクーター、どこをどういじると効果的?

■ 4ストロークエンジンのスクーターはチャンバー2ストと同じではありません

 

2ストロークスクーター全盛期には「CDIを交換しスピードリミッターを解除して、チャンバーを替える」ことが、2ストバイク改造のセオリーでした。
ところが、4ストロークエンジンのスクーターになると・・・チャンバー(吸気効率・エンジンの回転数UP)ではなくマフラー(=消音)であり、その時点で2ストバイクの改造理論と違うことがわかります。CDIについても構造上、点火タイミングを最適化するようなパーツではなくなりました

4ストスクーターを改造する前に何をどう換えればどういう効果をもたらすか、少し勉強してみましょう。
AF61トゥデイをベースに編集しておりますが、TODAYに関わらず、4ストスクーターをパワーアップする際に自車の改造ポイントを確認する意味で参考となることでしょう。

 

 

 

第四段階 ボアアップ (カムシャフト+シリンダーヘッドにも注意)

■ ボアアップ後の原付スクーターはもはや原動機付き自転車ではありません。

 

原付スクーターの改造で間違ってはいけない事があります。
50ccの原付バイクをボアアップした場合、「小型限定普通自動二輪」以上の免許をお持ちの方が、排気量に応じたナンバー申請して初めて乗車できますので、該当する免許がない状態でボアアップし、ナンバーを受けて無免許で検挙されることのないようにしっかりと覚えておいて下さい。

しかし、例えば原付スクーターのトゥデイであれば、丈夫でどこにも売っていない自分だけの2種スクーターを所有できます。
新車でボアアップし、ハイギアを入れたとしてもそんな値段で買える新車の2種バイクはおそらくありません。
ボアアップですが、基本的には、ピストンとシリンダーを大容量のものに交換するだけの作業。
工具的にも高価な専用工具は必要ありませんので、やってみたい方は愛と勇気を友達にしてかかりましょう。

 

ボアアップはピストンが太くなるため、パワーは上がりますが、エンジンの最高回転数は下がります
さらに、ノーマルエンジンに合わせて開発されたノーマルカムシャフトをハイカムシャフト等に入れ替えることによって、吸排気バルブの開閉運動効率が高回転時の動きに最適化されて高速時の速度変化に影響を与えます。
ボアアップ作業の工程の間にカムシャフトに手が届く工程があるので、予算のある方は同時に換えてしまうことをおすすめします。

なお、加速力は超原付スクーター級となりますが、基本的に最高速度に影響を与えないメカニズムですので、ファイナルギア(ハイギア)を換えるなどの方法で更なるスーパースクーターに変身することができます。

ボアアップキットが各社から出ていますが、専用のシリンダーヘッドもセットになっているタイプをお勧めします。燃焼室の容積は増えても、空気の取り込み・排出する給排気ポートや、出入り口が給排気バルブがノーマル50ccのままでは、せっかくの性能を十二分に活かしきることができません。たとえシリンダー容積が同排気量の物でも吸排気系が最適化されている物とそうでない物とでは意外とパワーに差があります

 

◎ ボアアップキット・パーツの交換・改造関連ページ

ボアアップ作業手順
ハイカムシャフト交換手順
ハイギア交換手順
キャブレター交換・調整手順
ライトボアアップvsSPLボアアップ
原付2種ナンバー申請・登録手順

 

 

原付+ビッグスクーターカスタム改造ナビ・スクーター高性能改造パーツセレクション

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キタコ LIGHTボアアップキット 94cc トゥデイ DIO
キタコ 94cc SPLボアアップキット トゥデイ DIO
[タケガワ] ハイパーSステージα ボアUPキット 81cc Today Dio
[タケガワ] ハイパーSステージ ボアUPキット 81cc Today Dio
 
 


原付+ビッグスクーターカスタム改造ナビ・ヤマハ系スクーターカスタム改造パーツ
キタコ【ジョグデラックス用】63cc LIGHT ボアアップKIT
キタコ【ジョグ用】ハイカムシャフト
 
 
 
 
 
 

 

原付スクーターのボアアップでの改造・カスタマイズのポイントと注意点

キャブレター仕様のエンジンとFI仕様のエンジンではエンジンのシリンダーヘッドの吸気系の構造が専用形状になっているので、キャブレター時代のボアアップパーツは適合しません。FI仕様のボアアップキットは原付二種の125ccスクーターなどで見られます。さらに、燃焼室の容積が増大しているため、混合気の調整も行う必要があります。

キャブレター仕様のバイクはキャブレターのメインジェットを変える必要があり、インジェクション仕様のバイクはインジェクションコントローラーなどで燃料噴射量を調整する必要があることを覚えておきましょう。


 

 

第五段階 ハイギア (ボアアップをした人)

■ リアタイヤの付け根にあるスクーターの動力伝達装置

 

ギアと言っても、スクーターなので足で操作するギアのことではありません。エンジンで生み出されたパワーはプーリーやクラッチを伝い、タイヤを動かします。その工程の間に歯車があり、その歯数の違いで同じエンジンの回転数でもタイヤの回転数が変わるのです。
加速力は下がりますが高速域が広がるので、原付の枠を超えた方はハイギア交換しましょう。

ボアアップ=排気量が大きい=速くなる(最高速度が60キロから80~100キロに!?)・・・との印象がありますが、ボアアップだけをしても加速は良くなりますが、ハイギアに入れ替えたりしなければ基本的に最高速度は50ccと変わりません

1速しかないギアのバイクがあったとします。
それでもちゃんと発進もでき、30キロくらいまではエンジンの回転数に合わせて走るとしましょう。
このバイクに自動車の大きなエンジンを載せたとしても、このバイクは1速しかないのでエンジンはうなりをあげてもやはり30キロまでしか出ないのです。排気量が上がった(パワーが上がった)ので、ここで初めて2速や3速の高ギアを導入することができるわけです。

 

◎ ハイギア交換・改造関連ページ

ハイギア交換手順

原付+ビッグスクーターカスタム改造ナビ・スクーター高性能改造パーツセレクション
【ズーマー】KITACO(キタコ)ハイギアKIT
NRマジック フルスピードハイギア
[タケガワ] ハイギアキット
[タケガワ] スーパーハイギアキット
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MAXIMUS【ジョグ用】4ストJOG用ハイギア
キタコ【ジョグ用】ハイギアKIT
キタコ【ビーノ用】ハイギアKIT
   

 

原付スクーターのハイギアへの改造・カスタマイズのポイントと注意点

エンジン(ボアアップ)を換えずにこのギアを換えると言うことは、発進時にTOPギアに入れたまま走り出そうとする車と同じこと。
非力な50ccのエンジンではまともに走らなくなります。
原付スクーターでこのパーツを換える時は、ボアアップをした後になりますので、ご注意ください。

なお、「ボアアップしたら入れなくてはならないパーツ」ではなく、「ボアアップしないと入れてはならないパーツ」です。

 

 

第六段階 ビッグキャブレター&マフラー

■ 吸気効率を上げると今のエンジンのままでさらにパワフルな加速を得られるようになります

 

 ビッグキャブレターについて

ノーマルキャブレターをビッグキャブレターに換えれば燃焼室に送り込まれる空気量がノーマルより増え、パワーが上がり加速が良くなります。ただし、加速力が大幅に上がっても50ccの容積は変わらないのでナンバーを変えることはできず、原付であれば規制の最大速度は原付の30km/hです。

その他、吸気口を拡大する目的でエアクリーナー(エアーフィルター)を社外品や加工をしたり、それにより変化した混合気を作り出すためメインジェットやスロージェットやプラグのチェックと調整が必要で、間違うとエンジンが一発で「焼き付き」を起こす可能性があります。現在生産されている原付クラスのスクーターは全てインジェクション車両になりました。中古バイク等で安いキャブレタースクーターを整備・改造する際は、ビッグキャブという交換ポイントもあることを覚えておきましょう。

 

 マフラーについて

形状の変化で気流の流れを変更し、連続した気圧の相違を利用して劇的な変化を与えることができるのはピストンが上下に動くだけで自然に穴(ポート)から給排気されている「2ストエンジンバイク」の『チャンバー』であって、給排気の流れがシリンダーヘッド上の給排気バルブ(カムシャフトの作用によって)によって規則的に開閉され、空気の流れがひとサイクルずつ給排気バルブで完全にコントロールされている「4ストロークバイク」の『マフラー』を換えても、2ストバイクのような速度アップはありません。むしろ、吸排気のバランスが狂って、(速度的な)調子が悪くなる場合の方が多いようです。

しかし、マフラー1本で全然違う印象となるので、ノーマルマフラーがあまり好きではない方はガラリと換えてみると違うバイクにドレスアップできると思います。

 

◎ ビッグキャブレター・マフラー交換・改造関連ページ

キャブレター交換・調整手順
マフラー交換手順

原付+ビッグスクーターカスタム改造ナビ・スクーター高性能改造パーツセレクション
KN企画【ズーマー用】汎用マニホールド ズーマー用
[タケガワ] CVK20 ビックキャブキット
キタコ【ジョグ用】i-map(FIコントローラー)Ver.2.0
キタコ パワーパック JOG / ZR・VOX
キタコ I-MAP (ZOOMER-FI)

 

ビッグキャブレター・マフラー交換の改造・カスタマイズのポイントと注意点

原付でさえビッグキャブは約2万円するし、マフラーも1万円以上はします。
プーリーだけなら手頃な価格で通常走行では加速も登板力も十分UPするスクーターができます。
換えるのであれば、「ちょっと物足りなく感じてきた頃」くらいからプーリーいじりで知識やイメージがわかるようになってきてから検討してみましょう。

 

 

まとめ

■ 原付スクーターでの速度UPを考える時は参考にしてみよう

 

理論上、スクーターでいわゆる「速いバイク」にするには、プーリーやハイギアやタイヤなどの回転円周を大きくする「高ギア化」、そしてそれとは表裏一体なのですが、エンジンに直結するシャフト(=プーリー)やタイヤの「高回転化」をすれば最高速度は更新します。

ハイギア化の実現には高ギア化された部分を難なく動かせるだけの「パワー(トルク)」が必要であって、それをクリアできるのがボアアップだったり、ビッグキャブであったりするのでしょう。(※ビッグキャブでも50ccではハイギアは無理だと思います。)

「プーリーを変えただけで速くなった!」と感じる方が多いのは、50ccでも回せる範囲内で直接「ギア部分(=プーリー)」を変え、ダイレクトに走行特性が変わるためです。

スクーター改造が初めての人向けチャートをまとめると以下のような感じでしょうか。

 

ボアアップする予定のない人】

ハイスピードプーリー

サスペンション

(CDIの搭載)

(ビッグキャブレター・マフラー)

CDIは高回転域を使うプーリーのセッティングの際に作動するかしないかくらいなパーツだと思います。「ちょっとだけ速くならないかな?」という方は、 プーリーだけにしておいた方が経済的です。でも、プーリーを換えてみようと思った人であれば、サスペンションの交換もオススメします。なぜだかとっても乗り心地が良くなります。

その後は、ビッグキャブやマフラー、ハイカムなど必要なものをピックアップしていくと良いと思います。
ただし、ハイギアだけは入れない方がいいでしょう。

 

【将来的にボアアップを考えている人】

サスペンション

ボアアップ(+ハイカム)

(ハイスピードプーリー)

ハイギア

(キャブレター&マフラー)

ハイカムについては、組み込むのにボアアップ並みに車体をバラす工程が必要になります。
・・・と、言うより、ボアアップの途中にカムを組み込む機会があるのです。

お店に頼むんだ場合、二度の工賃はかなり痛く、自分でやるには身体的・精神的疲労がかなりあると思うので、気になる方は思い切って始めから同時装備するつもりで計画を立てることをお勧めします。


原付スクーターが中心の改造順序のポイントでしたが、それぞれのスクーターに置き換えて問題に遭遇するポイントが無いか一度検討してみると良いと思います♪

 

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4スト原付+ビッグスクーター改造補足解説

■ 調べればわかる。いや、それじゃわかりにくいから・・・

 

★ちょっと役立つスクーター関連用語&マメ知識

「調べればわかることをどうして調べないの?」
そんなことを言われてしまいそうな初心者の方も、スクーター改造ナビなら安心です。
一緒にこっそりと勉強してしまいましょう♪


原付+ビッグスクーターカスタム改造ナビ 50ccとボアアップ車両の違い
 

法令上、制限速度は時速30キロの50cc。同じ車線を車サマは倍のスピードで走りぬけています。
ボアアップして車と同じ速度で走れるようになると、加速力を活かして余力をもって追い越しもできるようになります。
55キロで全開状態の50ccバイク(←これは速度超過(25キロ超過))と、いざという時70キロ(←こちらも速度超過(10キロ超過))でもまだ余裕のあるバイク・・・。この差は大きいと思いませんか♪

原付+ビッグスクーターカスタム改造ナビ カムシャフト
 

エンジンのシリンダーヘッド部分に組み込む4ストロークエンジンの命とも言える吸排気バルブの開閉タイミングを司るパーツです。
エンジンの高回転時の吸気効率に重点をおいてカム山を設計してあるのがハイカムシャフトです。

原付+ビッグスクーターカスタム改造ナビ ハイギア
 

エンジン(プーリー)がこのくらいの速度で回転している時にはタイヤはいつもこのぐらいの回数回すぞ、ということをこのギアで決めています。 トランスミッションケース内のノーマルカウンターギアをハイギアに入れ替えることで高速域が伸びるのですが、始めから高いギアでの発進となるため、50ccのまま組み替えるとまともに発進できなくなるので原付スクーターの場合はパーツの名前につられて「とりあえず組み込んでみる」のは控えた方がいいでしょう。

 

 

 

この章では4ストスクーターやバイク全般についての初歩的な知識を取り上げていきます。

■ 原付スクーター・125ccスクーター・ビッグスクーター 初心者の入門知識

 

原付 + ビッグスクーター カスタム 改造 ナビ TOP
原付+ビッグスクーター改造入門知識ナビ INDEX
4ストスクーターの改造を考える順番 1/2 ←プーリー・リアサスペンション・ハイブリッドCDIについての注意とポイント
4ストスクーターの改造を考える順番 2/2 ←ボアアップ・ハイギア・ビッグキャブレター・マフラーについての注意とポイント
4ストロークと2ストロークエンジンの特性の違い ←4ストと2ストのエンジン構造とスクーターの歴史
スクーター・バイク・整備改造に必要な工具類 ←どんな工具があったらいいか、写真と共にチェックしておきましょう
4ストエンジンオイルの知識 ←ホンダ純正オイルは他社のバイクにももちろん使えます。わかりやすいおすすめオイル
バイクの慣らし運転と暖機運転 ← バイクの慣らし運転はどんな風にしなくてはいけないの?
スクーターの変速メカニズム 1/2 ←ギアのないスクーターがスピードが上がっていくのには理由があります vol.1
スクーターの変速メカニズム 2/2 ←ギアのないスクーターがスピードが上がっていくのには理由があります vol.2
ウエイトローラーセッティング方法 1/2 ← スクーターのプーリー内のウエイトローラーの入れ方と組み合わせ vol.1
ウエイトローラーセッティング方法 2/2 ← スクーターのプーリー内のウエイトローラーの入れ方と組み合わせ vol.1
原付2種ナンバー申請・登録手順 ← 原付スクーターをボアアップした後の自分で行う登録手続き
ライトボアアップvsSPLボアアップ ← 誰も知らないノーマルシリンダーヘッド流用タイプと専用設計シリンダーヘッドの違い
スクーター用ヘルメットの種類 ← 3種類のヘルメットはスクーターのタイプによってチョイスしましょう
スクーター用高機能グローブ ← スクーターにおすすめの防水設計グローブ
スクーター用レインウェア ← スクーターに最適のレインウェアを知ってますか?

 

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スクーター改造の基本知識 スクーターの性能データ スクーターの改造手順
原付二種スクーター改造基本スペック バイクツーリングアイテム スクーター改造ナビ

 

スクーターの改造を考える順番 1/2 ←  原付+ビッグスクーター 改造ナビ  → スクーターのエンジンの特性の違い

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